再生医療 / 薄毛治療 | 症例報告 — 頭皮シリーズ(FAGA)
銀座YRクリニック 院長 樋口淳也 医師
東京大学医学博士/整形外科専門医/日本再生医療学会 再生医療認定医/日本スポーツ協会公認スポーツドクター
メソガンU225による臍帯由来幹細胞セクレトーム導入は、FAGA(女性男性型脱毛症)の生え際の後退や分け目の広がりに対し、月1回を目安に行われます。本記事ではFAGAを主訴とする37歳女性の計4回の経過として、分け目の密度感の変化と前頭部の左右への産毛の出現がみられました。
※ 効果・変化の程度には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。
本記事に掲載する写真・情報は、患者さまご本人の書面による同意を取得したうえで掲載しております。掲載内容はあくまで当該患者さまの個別ケースであり、すべての方に同様の変化が生じることを保証するものではありません。施術の適応は個人の状態によって異なります。
- ✓FAGAは30代後半から前頭部~頭頂部、特に髪の分け目に変化が現れやすく、複合的な要因が関与しているとされています。
- ✓臍帯由来幹細胞セクレトームは成長因子・エクソソームなどの生理活性物質を含み、毛根周囲の環境への関与が研究されています。
- ✓メソガンU225は広範囲の頭皮に均一に成分を届けやすく、生え際・前頭部の左右・髪の分け目を同一セッションでアプローチできます。
- ✓本症例(37歳女性)では計4回の施術で、3回目以降に前頭部の左右への産毛の出現と髪の分け目の密度感の変化が写真上でみられました。
- ✓効果・変化の程度には個人差があります。施術の適応は医師の診察にて個別に判断します。
1. 今回の患者さまについて
| 年齢・性別 | 37歳・女性 |
|---|---|
| 主訴・お悩み | FAGA(女性男性型脱毛症)による生え際の後退・前頭部の左右の薄毛・髪の分け目の透け感 |
| 来院の経緯 | FAGA(生え際・前頭部の左右・髪の分け目の薄毛)を主訴として来院 |
| 施術内容 | メソガンU225を用いた臍帯由来幹細胞セクレトーム導入 計4回 |
| 施術間隔 | 月1回を目安(実際の間隔:約1〜2ヶ月) |
| 施術期間 | 2025年12月〜2026年4月(計4回) |
| 施術部位 | 生え際・前頭部の左右・髪の分け目周辺(頭皮全体) |
| 費用 | ¥96,800 / 回(税込) |
女性の薄毛、なかでもFAGA(女性男性型脱毛症)は「男性ほど目立たないだろう」と思われがちですが、30代後半から生え際が後退し始め、前頭部の左右の薄毛や髪の分け目の透け感が生じる方は少なくありません。ホルモンバランスの変化・ストレス・頭皮環境の変化など、複合的な背景が関与しているとされています。
銀座YRクリニックでは、FAGAを主訴とする37歳女性に対し、メソガンU225を用いた臍帯由来幹細胞セクレトーム導入を計4回実施し、施術前後の頭皮状態を記録しました。
2. FAGAとは
女性に起こる薄毛のパターンと30代後半からの変化
FAGA(Female Androgenetic Alopecia/女性男性型脱毛症)は、女性に生じる脱毛症のひとつで、男性のAGAとは異なるパターンで進行することが多いとされています。男性AGAでは前頭部の生え際がM字状に後退し、頭頂部が薄くなるのが典型とされるのに対し、FAGAでは髪の分け目の拡大や全体的な毛量低下が中心で、本症例のように生え際や前頭部の左右に変化が現れるケースもあります。
FAGAの背景には、女性ホルモン(エストロゲン)のバランス変化・頭皮の血行・毛周期の乱れなど、複数の要因が関与していると考えられています。銀座YRクリニックでは、毛根周囲の環境への関与が研究されているアプローチとして、成長因子などの生理活性物質を頭皮の真皮層へ届けるメソガンU225を用いた臍帯由来幹細胞セクレトーム導入を選択肢として提供しています。効果には個人差があります。
3. 臍帯由来幹細胞セクレトームとは
─ メソガンU225で届ける成分の正体
セクレトーム(secretome)とは、細胞が分泌するさまざまな生理活性物質の総称です。臍帯(へその緒)に由来する幹細胞を培養する過程で分泌される有効成分の集合体であり、エクソソームをはじめ、成長因子やサイトカインなど、細胞間の情報伝達に関わるさまざまな成分が含まれています。
| 成分 | 研究で報告されている関与 |
|---|---|
| 成長因子(FGF2・HGFなど) | 細胞間の情報伝達や組織のコンディション維持との関連が研究されています。1,2 |
| エクソソーム(CD63など) | 細胞間の情報伝達に関与するとされており、頭皮の細胞環境への影響が研究されています。3 |
| サイトカイン・ケモカイン | 炎症調整に関与する可能性が報告されています。4 |
| ECM(細胞外マトリックス)タンパク質 | 頭皮組織の構造的サポートへの関与が研究されています。5 |
これらの成分をメソガンU225によって頭皮の真皮層へ均一に導入することで、毛包環境のサポートを目的としたアプローチを提供しています。効果・効能の発現には個人差があります。
※ 上記はセクレトームに含まれる成分に関する基礎研究・動物実験等の報告であり、本施術の効果を示すものではありません。効果の発現には個人差があります。
4. メソガンU225を使う理由
生え際・前頭部の左右・髪の分け目へ均一に届けるために
メソガンU225は、多数の細い針が一定の深さ・一定量で自動的に薬剤を注入するデバイスです。広範囲の頭皮に対して均一に成分を届けやすいという特徴があります。FAGAのように生え際・前頭部の左右・髪の分け目という複数の部位にわたって薄毛が生じている場合、広範囲を効率よくカバーできるアプローチが検討されます。銀座YRクリニックでは、このような症例に対してメソガンU225を用いた頭皮全体へのアプローチを選択しています。
5. 37歳・FAGA 4回の経過記録
※ 以下は患者さまご本人の書面同意を取得した内容です。個人差があり、同様の変化を保証するものではありません。
撮影日:1回目 2025年12月4日/2回目 2026年1月8日/3回目 2026年3月11日/4回目 2026年4月8日
| 施術内容 | メソガンU225を用いた臍帯由来幹細胞セクレトーム導入 計4回 |
|---|---|
| 施術間隔 | 月1回を目安(実際の間隔:約1〜2ヶ月) |
| 費用 | ¥96,800 / 回(税込) |
【背面】髪の分け目・頭頂部
初回来院時(施術前)に確認された髪の分け目の透け感について、4回の施術を通じて撮影を継続しました。4回目時点では、分け目周辺の密度感に変化がみられました。
【右側】生え際・前頭部
右側の生え際から前頭部にかけての記録です。3回目(2026年3月11日)以降、生え際の内側に産毛の出現が写真上で確認されました。
【左側】生え際・前頭部
左側の生え際から前頭部にかけての記録です。右側と同様に、3回目以降に産毛の出現がみられ、4回目時点でその定着が確認されました。
※ 本症例は特定の患者さまの施術経過です。撮影条件(照明・角度・整髪の状態)によって写真の見え方が異なる場合があります。効果には個人差があり、同様の変化を保証するものではありません。
6. 治療を検討いただける方/受けられない方
上記はあくまで一般的な目安です。施術の可否は診察にて医師が個別に判断します。
主な副作用・リスク
副作用の発現・程度には個人差があります。気になる症状があった場合はすぐにご連絡ください。
7. 重要事項(未承認医療機器・未承認医薬品について)
当日は赤みやむくみが出る場合があります(通常数時間〜3日ほどで落ち着きます)。まれに内出血が出る場合があります(通常1週間ほどで消失)。使用薬剤によるアレルギー反応が生じる場合があります。
① 本治療に使用するメソガン(U225)は、医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医療機器です。
② 本機器は、医師が個人輸入により入手したものです。(参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」)
③ 同一の性能を有し、本治療と同一の目的で承認された国内承認医療機器等はありません。
④ 本機器は欧州においてCE認証を受けていますが、日本国内においては安全性・有効性が十分に確認されたものではありません。施術により、赤み、腫れ、痛み、内出血、感染、色素沈着、瘢痕、アレルギー反応等が生じる可能性があります。
⑤ 万が一重篤な副作用または健康被害が生じた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
日本人ドナー由来の臍帯幹細胞を国内施設で培養・製造したセクレトームを、メソガンU225による頭皮への導入により投与する治療です。体内環境のバランス調整・組織の修復サポート作用を目的として研究されている成分です。
治療期間・回数:当院では月1回・4〜6回を目安に計画しています。回数・間隔は医師と相談のうえ決定します。
費用(本症例の施術内容):¥96,800 / 回(税込)
主なリスク・副作用:注射部位に軽い痛みや腫れが生じることがあります(数日以内に軽減)。まれに一時的な熱感・倦怠感が出る場合があります(1〜2日程度でおさまる傾向)。
① 本治療に使用する臍帯由来幹細胞セクレトームは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品です。
② 日本人の健常ドナー由来の臍帯を原料に、国内医療機関向けルートで入手しています。
③ 同一の成分や性能を有する国内承認医薬品等はありません。
④ 主要な欧米各国において承認されていません。そのため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
⑤ 万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
お問い合わせ:銀座YRクリニック 03-6263-9219
8. よくある質問(FAQ)
院長コメント
FAGAは「男性の薄毛ほど深刻ではない」と見なされがちですが、実際には30代後半から生え際・前頭部の左右・髪の分け目の変化を訴える女性は少なくありません。特にこの年代は、ホルモンバランスの変化・ストレス・頭皮環境の複合的な影響を受けやすいとされており、外側からのケアだけでは改善を感じにくい場合もあります。
臍帯由来幹細胞セクレトームには成長因子をはじめとする複数の生理活性物質が含まれており、毛根周囲の細胞環境をサポートする可能性が報告されています。メソガンU225を用いて真皮層へ均一に届けることで、生え際・前頭部の左右・髪の分け目という複数部位への同時アプローチが可能と考えています。
本症例では4回の施術を継続した結果、3回目以降に前頭部の左右への産毛の発生と髪の分け目の密度感の変化が写真上で確認される経過でした。ただし変化の程度・タイミングは、FAGAの進行度・年齢・生活習慣等によって大きく異なります。再生医療の視点からFAGAを「組織環境の問題」として捉えることが、銀座YRクリニックのアプローチの特徴のひとつです。施術の適応はお一人おひとりの状態によって異なりますので、まずカウンセリングでご相談ください。
GINZA YR CLINIC
女性の薄毛は、気づいた段階が相談のタイミング。
院長・樋口淳也がカウンセリングで頭皮の状態を確認し、メソガン・セクレトーム・PRP・内服薬など、適した組み合わせをご提案します。
完全予約制 | 東京・銀座 | 自由診療
参考文献
- Promotion of hair growth by a conditioned medium from human umbilical cord mesenchymal stem cells cultivated in a 3D scaffold of gelatin sponge. European Journal of Medical Research. 2024. doi:10.1186/s40001-024-01830-7
- Synergistic effect of PDGF and FGF2 for cell proliferation and hair inductive activity in murine vibrissal dermal papilla in vitro. Journal of Dermatological Science. 2015.
- Exosomes from human umbilical cord mesenchymal stem cells promote the growth of human hair dermal papilla cells. PMC12043141.
- Insights into the Secretome of Mesenchymal Stem Cells and Its Potential Applications. International Journal of Molecular Sciences. 2019;20(18):4597.
- The secretion profile of mesenchymal stem cells and potential applications in treating human diseases. Signal Transduction and Targeted Therapy. 2022. doi:10.1038/s41392-022-00932-0
- In vitro and clinical evaluation of umbilical cord-derived mesenchymal stromal cell-conditioned media for hair regeneration. Journal of Cosmetic Dermatology. 2022;21:740-757. doi:10.1111/jocd.14114
- The human umbilical cord-mesenchymal stem cell secretome regulates hair growth and cycle transition by promoting methylthioadenosine synthesis via the PI3K/AKT/mTOR pathway. Stem Cell Research & Therapy. 2025. doi:10.1186/s13287-025-04806-4
- Han HS, Park KY, Ko EJ, Kim BJ. Efficacy of a Hair Tonic Containing Human Umbilical Cord Blood Mesenchymal Stem Cell-derived Conditioned Media in Patients with Androgenetic Alopecia. Korean Journal of Dermatology. 2019;57(5):251-257.
- Migration Inhibitory Factor in Conditioned Medium from Human Umbilical Cord Blood-Derived Mesenchymal Stromal Cells Stimulates Hair Growth. Cells. 2020;9(6):1344. doi:10.3390/cells9061344
※ 上記文献は、臍帯由来幹細胞セクレトームおよびその含有成分に関する一般的な研究報告です。当院で使用する製剤そのものを対象とした臨床試験ではありません。
※ 文献の多くは細胞実験・動物実験に基づく報告であり、ヒトにおける有効性が確立されたものではありません。
※ 文献に含まれる臨床研究は外用剤等を用いたものであり、本記事で紹介する頭皮への導入(注入)とは投与経路が異なります。
※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証・標榜するものではありません。
※ 文献8・9で報告されている臨床研究は、外用ヘアトニックを用いた研究です。本記事で紹介する施術とは製剤・投与経路が異なるため、同等の結果を示すものではありません。
監修:銀座YRクリニック 院長 樋口淳也(東京大学医学博士・整形外科専門医・日本再生医療学会認定医・日本スポーツ協会公認スポーツドクター)
本記事は情報提供を目的としており、医療行為を勧めるものではありません。施術の適応・リスクは個人の状態によって異なります。必ず医師の診察・指示のもとでご判断ください。
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